6 二子塚古墳![]() ![]() ![]() | 二子塚古墳は、明神小学校の東隣に位置する姉崎古墳群のなかでも最も美しく整った前方後円墳の形を残す県指定史跡の古墳である。 明治四十四年に宮内庁が一部の発掘調査、昭和二十二年に国学院大学大庭磐雄教授らによって発掘調査が行われた。 戦時中松根採取のため墳丘の各所が掘り起こされ、この時、石枕、短甲、鉄鏃が出土した。従って昭和二十二年の発掘のときは内部はかなり攪乱されていたという。 昭和七年に書かれた『郷土史物語』(姉ア尋常高等小学校國史科研究会)には次のように紹介されている。 『姉ア町字新田の田圃中にある周圍二百米ばかりの前方後圓塚です。昔の上海上國造、忍立化多比命の墳墓だと申します。側面から比の塚を望みますと恰も獅子が蹲居しているやうに見えますので、里人は獅子塚とも稱してゐます。比の塚の周圍を駈足で七周りすると塚の中から劔激の響きが聞こえて來るさうです。』 左下:航空写真 右下:石枕 |