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21 瑞安寺


行伝寺の斜め向かいに霊光山桂林院瑞安寺がある。
瑞安寺では地元の方々によりからだみの行事が受け継がれている。


浄土宗鎮西派の寺で、慶長元年、寂蓮社照誉上人雲秀和尚の開基。
境内に文殊菩薩堂がある。これは正徳三年三月晦日に漂流して来たものを拾い上げてここに安置したものである。
鶴牧藩主水野壱岐守の菩提所である。
境内は平坦で、南側は市街地を隔てて椎津高台となっているが、その他三方は田畑である。
本堂木造平屋茅葺・間口六間・奥行六間、庫裏木造平屋茅葺・間口四間・奥行七間、文殊堂木造平屋茅葺・間口三間半・奥行四間、鐘楼四本柱一間半四方、倉庫土蔵瓦葺・間口二間・奥行三間。
(市原郡誌より)

瑞安寺の前から椎津高台を登る道が分岐している。久留里西往還の分岐点である。
久留里西往還は姉崎から分岐していたが、後に、ここから椎津新田を通り天羽田へ抜ける道が開拓され、これを利用するようになった。
左は門前に立つ庚申塔(道標となっている)