20 行伝寺
金剛寺の並びに行伝寺がある。
顕本法華宗の寺で、椎津城々主・椎津兒太郎の祈願により創建された。境内に奥方の墓があり正受妙厳と刻まれている。
境内は平坦であり、僅かに西北に傾斜し、南側は椎津台の高台が迫っている。北側は平坦で市街地に続き、その先には田圃が広がる。
本堂は木造平屋茅葺、間口七間・奥行四間半、鐘楼四本柱茅葺、約一間四方である。
本堂は明治三十七・八年頃まで境内の西南部にあったが、老廃化しために取り壊し、それまでの庫裏を本堂とした。
(市原郡誌より)