前へ はじめ 次へ
4 鷲神社


白幡神社から往還に戻り、更に往還を横切り延命寺道踏切を越え直進したところに鷲神社がある。
鷲神社は水戸光圀の『甲寅紀行』にも紹介されている。
五井村を通っていくと、青柳村と飯沼村との間にニ井河が流れ、飯沼川とも言っている。橋がないので歩いて渡る。それから姉ヶ崎に入る。
入口に鶚(鷲)大明神という社がある。村の老人の言い伝えに「鷲が鹿島から神にささげるゑさをくわえて飛んできてここに降りて居たのでこれを祭ったのである」という。


明治の頃までは12月の酉の市が盛況を極めたという。
(明治の頃の酉の市風景 広瀬蘆竹画)
今津は江戸期に塩田が開かれ今津塩といわれ有名であった。年間の塩の取引がこの酉の市に行ったことも相まって、東京方面からも商人が多く集まり数日間多くの人出でごった返した。また、当日はどこの店でも振る舞い酒をして、これを目当ての酔っ払も多かったという。

鷲神社は==>ここ