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2 道標
線路向うにも墓所があった。この辺りは墓地であったのだろうか。
さらに進むと、今津川を渡る小さな橋を越え、跨線橋から来た旧国道と合流する。
この合流地点に馬頭観音の道標が建っている。
正面 :寛政八年丙辰年 馬頭尊 十二月吉日」 左側:江戸 ちば寺道 右側:房州道 木更津 たかくら道」 裏面:作場道 上総國市原郡姉崎村内山谷 顕主若者衆
と刻まれていたようであるが、文字は摩滅して全文を解読するのが難しい。
現在は正面が今津川方面を向いているが、往還に正面を向けるのが普通であろうし、また、刻まれている方向からしても90度時計廻りにずれてしまったものと思われる。