「姉崎郷土資料館」は開設以来、13年目を迎えました。休止期間が2年ほどありましたので、実質は11年目となります。 私が移住してきた頃の姉崎は、京葉工業地帯の進出が終り、受け継がれてきた歴史・伝統・文化等が急速に忘れられ、失われて「良き姉崎」が消え去ろうとしていました。 消えゆくこれらを、地域の皆様に知って頂くことで、より姉崎を知り、より姉崎が身近になり、より姉崎が好きになり、それが「良き姉崎」を守って次の世代に遺していく行動の一助になればとの思いで始めたのが「姉埼郷土資料館」でした。 初めの頃の情報の入手は図書館だけが頼りでしたが、今では、多くの皆様からご教示、資料提供を頂けるようになり、郷土ならではの項目も掲載することが出来ました。 これも、皆様からの御支援の賜物と、感謝申し上げます。 また、多くの方々とお知り合いになれたことは、私にとりまして何よりの喜びであります。 10年間の中で改めて決意したことがあります。 一時期、資料館は『懐古趣味で非生産的』『無節操に何でも取り込み、範囲は広いが内容が薄っぺら』『過去の事蹟、先人の研究の紹介だけで、自論がない』等々で思い悩んだ時期がありました。 『地元の者でもないのに、記録を遺してもらい有りがたい。』 地元の皆様から寄せられたこの言葉が、悩みから解放されるヒントになりました。 『地元の方にとっては、昔から引き継いできた当たり前のことであり、敢えて記録に遺す必要性を感じなくとも、地元の者でないからこそ、新鮮に受け止め、記録に遺す必要性を感じるのだ。 地元の方に教えて頂き、地元でない者が新らたな目線で記録する協同作業が、最良の記録を遺す方策であり、何んと言われようと、教えて頂いた事項をを一つでも多く記録に遺して次の世代に引き継ぐことが重要なのだ。』と云うことでした。 今後は迷うことなく、この方針で進みたいと考えております。 昨年は「絆」が見直され、年の漢字にも選ばれました。 「良き姉崎」の伝統・文化を共有してきた地元の方々の環が「絆」だと思います。 地元ではない者が、地元の環に参入するのには「良き姉崎」の伝統・文化を理解することも必要であると思います。 「姉崎郷土資料館」が、より姉崎を知り、より姉崎が身近になり、より姉崎が好きになり、地元の方との会話の切っ掛けとなり、コミニュケーションが深まり、地元の環の中に新規参入者が自然と溶け込み、そして「地元の者・地元ではない者との言い方が無くなる」ことの一助となればと願っております。 今後はホームページ掲載内容の充実に加えて、姉崎の伝統・文化の「今の姿」を次の世代に遺すことを目的とした記録の作成も行っていきたいと考えております。 今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い致します。 2012.1.3 姉崎郷土資料館 石黒 修一 |
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過去の掲載 | No2 掲示期間2003.01.01〜2011.02.29 No1 掲示期間2001.01.01〜2002.12.31 |
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掲載内容について 姉崎に関する事項を一般の方々に紹介することを目的としており、必ずしも学術的に裏づけられたものではありません。 また、不勉強・調査不足による誤り、偏狭な掲載も多いかと思いますが、皆様からのご支援を戴き、より充実した内容としていきたいと考えております。 皆様の忌憚ないご意見・ご指摘をお願い致します。 |