資料館より
資料館より
広瀬蘆竹が姉崎を描いた画集があることは、『いちはら昔写真集』(市原市出版)などで知ってはいましたが、極彩色の肉筆が、しかも大量にあるとは思いも依りませんでした。
初めて見たときは、話に聞いていた行事が目前に繰り広げられ、それもモノクロ写真と隔絶したその美しさ、躍動感あふれる絵巻に興奮し、震えがきました。
是非、姉崎の皆様に見て頂きたく、所有者の齋藤信子様に掲載をお願い致しました。
公立博物館に展示されても然るべきものを、個人運営のホームページなどに掲載するなど厚かましいお願いでしたが、
齋藤様は
『広く皆様に見ていただくことが父の意に叶うこと』
として快諾されました。
お陰様をもちまして、掲載の運びとなりました。
改めて御礼申上げます。
当資料館で多少の解説をつけましたが、浅学による誤りも多いかとおもいます。
また、場景不明の絵も多くあります。
皆様のご批判、情報のご提供により、一層充実したものとしていきたいと思います。
ご意見をお待ち申しております。
『故郷姉崎町年中行事』は2巻で構成され、絵の順序は掲示と異なっていますが、ここでは『子供の行事』『行事・風習』『神社仏閣』『風景』に並べ換えて掲示しました。
また、肉筆はB4変形版と大きく、しかも柔らかい色使いで、和紙に描かれた温かみのある描写ですが、鮮明に表示するため画像処理を行ないましたので、小さくな固い絵となっております。
姉崎郷土資料館
石黒 修一