
毎年八月十六日、西光院の施餓鬼の日に演じられます。
この獅子舞は、元禄年間(一六八八〜一七〇四)から行われていると伝え、別名「竜神の獅子」と称されます。
先祖の霊をなぐさめるとともに、五穀豊穣・家内安全を祈願して舞われます。
境内には、七五三縄(しめなわ)が張られ、そこへ金棒つきを先頭に一同入場すると、花笠が両脇に立ちます。そして、「猿舞」「女獅子」「中獅子」「大獅子」「精進がえし」が順に披露されます。これらは「庭舞」と称されます。この他に、「笛がかり」「橋がかり」「うずめ」「神返し」「雨祈り」の舞があります。「中獅子」「大獅子」では、「衣外し」と「擾渡し」が見物です。「精進がえし」「雨祈り」には、途中歌が入ります。
囃子は、獅子の羯鼓の他に笛が入ります。練り込みの「はやし笛」、「岡崎」「鼓舞笛」「大がけ」「小がけ」「片足はね」等の曲があります。

「房総の祭りと技」 千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日