
毎年四月二十八日に、白鳥神社の祭礼に、境内前の広場で演じられます。
獅子舞の由来は、永正元年(一五〇四)に紀州高野山の弘範上人がこの地を伝道に来ました。その時一緒にやってきた木こりたちが、故郷を思って舞ったのが始まりと伝えます。高野山に残した雌獅子を思い舞うといいます。白鳥神社は、ヤマトタケルノミコトの伝承がある古社として知られています。
「お清め」、四方固めをする「地まき」をした後に、高さ約九.四メートルの梯子に、二人が入った獅子が登ります。頂上で四方を眺める所作や、下りながら「天ぐるま」「腹わたり」「しゃちほこ立ち」の妙技が披露されます。囃子は、横笛・大太鼓・締太鼓の楽器で、テンポのよい囃子を奏します。
県内数カ所に伝えられるはしご獅子舞は、その舞の勇壮さで見る者を圧倒します。

「房総の祭りと技」 千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日