
毎年三月二十七・二十八日に、鎌数伊勢大神宮の大祭に奉納されます。
かつて当時この辺り「帯が、椿海と呼ばれる湖だったため、干拓を進めたところ、工事がなかなか進まず、伊勢神宮から御神木と御札の御利益によって無事干拓を遂げることができた。以来それを感謝し、寛文十二年(一六七二)に鎌数伊勢大神宮を建て、この神楽が奉納されるようになったといいます。
十二座神楽といって、「猿田彦(さるたひこ)」「鈿女(うずめ)」「オカメ」「手力雄命(たぢからおのみこと)」「稚児(ちご)(幣束の舞)」「八幡(はちまん)」「三宝荒神(さんぽうこうじん)」「榊葉(さかきは)」「稚児(ちご)(扇の舞)」「田の神」「保食神(うけもちのかみ)」「種子蒔(たねまき)」「鯛釣(たいつり)」「出雲切(いずもきり)」の十二の舞と二つの稚児舞があります。
楽器は、太鼓・鼓・横笛です。囃子には、「サルタ」「トウシャラリー」「オシャリオシャリ」「ヒヤラヒヤラツル」「ドンドンヒヤラリー」等があります。

「房総の祭りと技」 千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日