
毎年四月第一日曜日に香取神社で実施されますが、近年は氏子の不足から行事を省略しています。
氏子は、西組と南組に分かれて、五戸ずつ交代で当番を引受け、酒宴の用意をします。
前日夜のヨイモリには、旦那衆が酒宴を開き、当日昼間には若い衆と子供らも参加します。特に一年以内に結婚した者は、オサメという高盛りの飯を全部食べ尽くさなくてはいけないといわれます。午後になると、神職を先頭に様々な役についた若老が神池まで練り歩きます。
神輿かつぎの若い衆は、神輿とともに池に飛び込み泥まみれになり、子供たちにも、泥のかたまりが投げつけられます。泥で汚れた神輿は、利根川で清められます。
この祭りは、昔利根川に流れてきた大木を、村の人々が腹一杯飯を食べて、「オオハラクチイナ、エンサラハウ」と囃しながら引き上げ、その大木で神輿を造ったことに由来します。別名オオハラクチといいます。

「房総の祭りと技」 千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日