市原の可右岸部、中でも八幡地区は海岸埋め立て以降の都市化で古い建物や土蔵が取り払われ、郷土史料の多くが散逸した。そんな中、八幡・市川本店、寺嶋家、梅谷家、菊間・岡田家、草刈・中村家、御所・今井家。若宮八幡神社、飯香岡八幡宮などから史料提供をいただけたのは幸いだった。 今集のメインテーマの市川本店は、江戸後期から明治時代の醤油醸造と酒類取引が中心であったが、たまたま当主が千葉県創設期に八幡宿戸長を勤めた関係から、八幡村の基本文書や、大量の戸長役場残存文書が保管されていた。

郷土史グループの多くは高齢化が進んでいるが、当会もご多分に漏れない。残念であるがそろそろ限界のようである。とりあえず今集をもって休刊、多くの積み残しをお詫びし、多年にわたるご支援に心から感謝申し上げます。(山岸弘明)
(あとがきから 一部省略)

発行:令和3年6月1日(B5版 312頁)
発行者:市原の古文書研究会
価格: 2,000円
問合せ先: 080-6668-2237 山岸